亡くなった翌年の命日に営まれるニンチスーコー(年忌法要)を沖縄では「イヌイ」という。
シンジュウクニチ以後、墓での生活に入ったと考えられている死者の霊を、「イヌイ」を営む旨を墓前で報告し、家へ招く。
イヌイからはじまってジュウサンニンチ(13年忌)までの計4回営まれるワカスーコーのときにおそなえする供物は、ナンカスーコーと同じ。
朝一番に仏ダンにウチャトゥをあげて、ウートートゥした後、家族でお墓参りをする。
●お墓参りに用意するもの
花・水・酒・ウチャトゥ・ウチカビ・線香・ウチャワキ
※供物をおそなえし、線香二分の一ヒラ(3本)を点じて「イヌイ」を営む旨を報告し、線香12本(タヒラ)をあげて「イヌイヌ スーコー サビィクトゥ イメンソーチ ウタビミソーリ」(一年忌を営みますので、どうぞいらっしゃってください)とお招きをする。 その後、ヒジャイガミの前でウチカビ(参加者ひとり3枚)を焚きあげる。 なお、ウチャワキはそなえない地域も多い。そなえる場合は「ごぼうのふくめん、とうふ、カマボコ、肉など)
●仏前にそなえるもの
水・酒・ウチャトゥ・ダーグ(二皿)・果物(一対)・ムイグヮーシ(一対)・重箱チュクン・お膳料理
〔次回 1月9日|サンニンチ、シチニンチ、ジュウサンニンチ〕
イヌイ(一年忌)
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