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年中行事の中の魔よけ
年中行事の中で魔よけを本旨とする行事としては「シマクサラシ」・「浜下り」・「五月五日」・「ヌーバレー」・「シヌグ」・「ヨーカビー・シバサシ」・「節」・「ムーチー」・「トゥシヌユール」などがある。 シマクサラシでは動物(牛や豚)の生き血をぬりつけた小枝をさす。浜下りでは禊ぎや払いを目的として海水に手足をひたす。 5月5日(グングヮッチグニチ)では邪気を払い、無病息災を叶えるためにあまがしにしょうぶの葉をそなえる。 ヌーバレーは、集落内に徘徊する死霊を追い払うためにエイサーや獅子が集落内を清める。
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない
シマクサラシ
シマクサラシあるいはシマクサラシーともいう。 ヤナカジ・シタナカジ(悪風・悪霊)、疫病などが集落や家内に入らぬように行われる行事。 行われる回数(複数回の地域も)や行事日は地域によって若干の差異があるが、おおむね旧暦2月の上旬ころに実施される。 神役(地域によって区長等)が御嶽に線香、花米、酒などをおそなえし、ヤナカジ・シタナカジが入り込まないように祈願する。その後、動物(牛や豚など)の肉をお汁にして食べるのが習わしとなっていた。 左縄(ヒジャイナー)に牛や豚の骨をくくりつけ、それを集落に通じる … 続きを読む
ヒジャイナー
ワラで左綱(ひだりない)にするところからヒジャイナーとよぶ。ヒジャイナーは左手を上に右手を下にして縄を綯ってつくり、通常とは逆になる。 かては生まれた赤子の魂が魔ものにとられないように産室の入口にはり魔よけとした。こうした習俗も失われてしまった。 年中行事の中でも、旧暦の2月の上旬におこなわれる「シマクサラシ」では、ヒジャイナーに牛や豚の骨をつけ、集落に通じる道に張りめぐらし、魔ものの侵入を阻止する習俗が受け継がれている。また御嶽などのイビをヒジャイナーで取り囲んで神域を画する境界としているのが … 続きを読む
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない