死装束のことを一般的には「グソージン」というが、「トゥビイショウ」あるいは「カンバニギン」、「シルイチョウ」と呼称する地域もある。
グソージンは白い色がほとんどで、奇数枚(3、5、7)でなければならないとする考え方があり、5枚、7枚というのが一番多かったとされている。
また、襟元にさす縫い針に通す糸も黒い糸と白い糸を使い分ける地域もあった。縫い針をさすのは、あの世で針と水を交歓するためだとされている。
死後の世界は現世とは基本的には何ら変わらないとする考え方があるが、イチミ(現世)とグソー(来世)では正反対になっているとされている。従って、身につける衣服の付け方も反対になるという。俗にいう「ケーシマー着」ということで、裏返しして着けることは死者の世界に通じることになるのでタブーとされているわけだ。
〔次回 7月22日|スーコーのしきたり その2 グソーのナーギムン〕
スーコーのしきたり その1 グソージン
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