「首里士族の娘が普天満権現の洞くつに神かくれしたので、人びとが士女を洞くつの神として崇め、そこに宮を建てた」。これが民間に伝承された普天満宮の縁起の一つである。
その娘の住んでいた屋敷跡とされているのが首里桃原町にある「グンジン屋敷」である。
現在、屋敷跡には鳥居が建ち、その背後に拝殿が造営されている。鳥居には「普天満権現社」という銘が刻まれている。
普天満権現には観音像もまつられているが、わが身を売ってまで夫につくした妻に観音の加護があったと伝えられているが、観音と両神女(士女と妻)が二重写しのように信仰されてきたのであろう。
〔次回 6月1日|首里十二支巡り〕
桃原町のグンジン屋敷
参考書籍:沖縄の聖地
カテゴリー: 沖縄のパワースポット
タグ: グンジン屋敷, 普天満権現社
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