ダシチャ(和名:シマミサオキ)は、沖縄ではその昔から霊力の強い木とされ聖木の一つとされてきた。
弾力性に富むこともあって、楔(くさび)や木釘などにも用いられてきた。またダシチャでつくったグーサン(杖)はハブ除けにもなると信じられている。
髪の毛だが、旅に出るとき姉妹の髪の毛を守り神として持っていく風習はよく知られている沖縄の古俗だが、オナリ神の象徴ともされていたようだ。
古くは魔よけの髪型というのもあり、幼児の髪の一部(うなじのところ)だけを残して残りは剃りあげる。明治・大正期には幼児のこのようなヘアースタイルも珍しいものではなかったとされている。
大正時代以降は、このような風習も沖縄社会から消えてしまった。
〔次回8月31日|マブヤーウー、ニンニク〕
ダシチャ、髪の毛
参考書籍:沖縄の魔よけとまじない
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