タグ別アーカイブ: ウマチー

ニングヮッチウマチーとヒヌカン

「ウマチー」とは「御祭」という漢字をあてて表記することからも分かるように、麦と稲(地域によっては粟)にかかわる四つの祭り(祭祀)のことをいう。 四つの祭りは、2月の「麦穂祭」、3月の「麦大祭」、5月の「稲穂祭」、6月の「稲大際」(いずれも旧暦)のことである。 ニングヮッチウマチーは、麦穂祭のことで、かってはノロや神役たちがまだ熟していない麦の穂からつくったシルマシ(神酒)を持って集落の拝所を巡拝し、豊かな稔りを祈願する儀式の中核を成していた。 麦作の衰退によりニングヮッチウマチーも形骸化し、全く … 続きを読む

参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 絵でみる 御願365日

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家庭の中の年中行事

生活をとりまく環境の変化によって、年中行事そのもの、および儀式も、あるものは衰退し、あるものは形を変えて簡素化され、あるものは消滅したものもある。 かっては、もっとも重要な農耕儀礼であった「ウマチー」(麦稲の四祭)は、家庭行事としてはほとんど営まれなくなり、かろうじて集落の祭祀として継承されている。ハチウクシも農村の「ハチバル」はほとんど見られなくなり、漁村の「フナウクシ」のみが受け継がれ、カママーイは消滅してしまった。 家族が健康で暮らし、穏やかで幸せな家庭生活を願う気持ちは今も昔も変わらない … 続きを読む

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形式を持った儀式 その2

「ジュウルクニチー」(十六日祭)や「シーミー」(清明祭)は、いかにして亡くなった祖先の霊をしのび供養するかをじょうずに教えてくれる。 また「春秋の彼岸祭」や「ジュウグヤ」(十五夜祭)は、神々に対する考え方、自然観をみごとに表現してくれる。さらに「ウマチー」と総称される「稲麦の四大祭」は、王国時代からつづく農耕儀礼をしっかりと伝えているのである。 ただ、一定の形式をもつ儀礼は、無駄を省き、能率的な生活を求める現代人にとっては、カビの生えた何とも古くさい因襲にすぎないと思えるかもしれないが、継承され … 続きを読む

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