ユタの悟り

自分のチヂを自覚することをユタ社会では「悟り」という。 カミダーリ状態に入った者が、ユタをともなってあちこちの拝所に御願を入れる。そして「サンミン」と称されるカミや祖霊からのメッセージがおりてくるのを待つ。その一方では、ヒヌカンの日々の拝みも欠かさず「シラシ」(知らせ)が入るのを待つ。 このように、御願を入れたり拝みをつづける中で、やがて自分のチヂの正体がおぼろげながら見えてくるようになり、いつの日かそれが生涯自分が仕えるようになる「チヂガミ」であることを悟るというわけだ。 チヂガミを悟り、重ね … 続きを読む

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ユタの守護霊(神)

江原啓之は、この世に生きているときに守ったり指導してくれる守護霊は三つに分かれると語っている。 ユタもカミダーリ状態にあるときに生涯自分の守護霊になってくれるチヂと出会い、さぐり当てるという。 チヂはカミや祖霊とされ、カミダーリ状態のときに憑依し、縁を結ぶとされている。 ユタが依頼者の求めに応じて「ハンジ」(判断)を出すとき、カミガミと交信しその答えを導き出すといわれているが、その交信相手が「チヂ」すなわちユタの守護霊というわけだ。 チヂはチヂガミあるいはチヂブンとも称され、それぞれのユタが専用 … 続きを読む

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異なるハンジ

複数のユタにハンジをお願いしたら、それぞれが異なるハンジを出した。いったいぜんたいどれを信用していいのかさっぱり分からなくなった。所詮、ユタなんてものはアテにならないものだ、という話はよく耳にする。 ある意味では当然のことで、不思議でも何でもない。ユタ同士が共通の法則に乗っ取ってハンジを出しているわけではなく、専用のチヂガミの助力を得て自らの霊力によってあるいは独自の方法で判断を下しているわけだから、その内容に差異が出たとしても当り前のことだといえる。 さらに言えば、霊力によって見たり聞こえたり … 続きを読む

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祟り

祖先の霊を慰め供養することを怠ったりすると、祖霊はそのことを気づかせるために何らかの「サワリ」(障り)をおこすとされるのが、沖縄の伝統的な考え方である。 その「サワリ」とよばれる障害こそ「祟り」だと解釈される。その観念を強烈に主張するのがユタであり、祖先供養をささえる中心的な思想だといえる。 このような「祟り」の思想は何も沖縄人だけの専売特許では決してない。日本本土でも「祟り」と「死者の魂を慰め、しずめる」という仕組みがあった。 祟りと判断された場合は、仏教式の加持祈祷によって死者の魂を鎮魂した … 続きを読む

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ユタは学習するのか

カミダーリ状態に入った者は、盛んにユタヌヤー通いをする。 そしてユタやウグヮンサーをともなって沖縄中の拝所に御願を入れる。いわゆる「ウグヮンマーイ」(拝所巡拝)をするのである。それは、ユタになるための一種の修行ともなれば、実践をともなった学習ともなる。そのことを世人はしばしば「ユタの学校」などとヤユする。 こうした経験が、将来ユタとなって依頼者の求めに応じてハンジ(判示・判断)を出す際の大きな力となっていることは間違いない。実践を通して学習しているわけだ。 しかし、ユタの多くはこうした学習を認め … 続きを読む

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ユタの持つ一面

若手のユタを別にすれば、ユタは一般的に高学歴の者は少ない。しかし、その知識はそんじょそこいらのインテリも裸足で逃げ出すほど幅広い。また、その記憶力は並はずれて優れており、一般人の及ぶものではない。 一度、ハンジ(判示・判断)を取った依頼者は終生忘れないユタが多いというからスゴイ。また、人の心をつかみひきつけて離さない能力はカウンセラーをもしのぎ、会話力においても生チョロイ学者どもの及ぶところではないとも。 それが神々の世界や他界(あの世)の様子をあたかも見てきたかのように描写して見せ、実体験であ … 続きを読む

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死者を弔うのは

「素手で死体にふれることをヒジュルジーといい、冷たい毒気があって、ふれた人はたちまちハブに咬まれたようにドス黒くなって死ぬ」と伝えられている地域がある。だから「アミチョージ」(死者を清める)のときは白いタオルをまく。 このような「死穢」(しえ)を忌み嫌うノロにかわって死者と深くかかわり合うようになったのがユタである。 葬式仏教と揶揄されるほどに坊主が葬式の担い手になった以上に、沖縄では生きている者と死者をとりなす役目を与えられたのがユタだったということになる。 古くから沖縄では、生者と死者の関係 … 続きを読む

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ユタの禁圧

時の為政者はユタを目の敵のように弾圧してきた。 社会の混乱の要因をバッコするユタの活動に求め、結果として権力に対する批判をそらそうとしたのであろう。 向象賢は『羽地仕置』でユタ・トキを禁止(1673年)。 首里赤田村のユタ、夫とともに斬罪(1712年)。 蔡温は『教条』でトキ・ユタを禁止(1732年)。 ユタの医療行為禁止(1884年)。 琉球新報でユタ批判(1898年)。 那覇署の「ユタ征伐」(1912年)。 特高警察の「ユタ狩り」(1938年)とつづく。 このようなユタ弾圧の理由は「人心を惑 … 続きを読む

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ユタ道楽

ささいなことでもユタの判断をあおぐ。とにもかくにも何かあればすぐさまユタヌヤーに出かけ「ハンジ」をとる。こういう人のユタヌヤー通いを「ユタ道楽」という。 ユタ道楽にハマると、ひとりのユタのハンジだけではなかなか満足しない。自分で納得できるハンジを出すユタとめぐり合うまで、ユタ買いをやめようとしない。 ユタにみてもらうときにはすでに、ある程度自分で答えを出しており、それとあまりたがわないハンジが出たときに、それを受け入れる。 そこまでくると、立派な「ユタ道楽者」ということになる。主婦の中には意外と … 続きを読む

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ユタ御殿

ユタ稼業によって稼ぎ出したお金で建てた豪壮な家を、まわりの人は「ユタ御殿」などといって揶揄する。 確かに、ユタ買いには相応の金がかかる。ユタ道楽のあげくに財産をくいつぶしたという話が、おもしろおかしく伝えられている。そして、ユタ批判の大合唱と相成る。 ユタが好きだと公言する人はほとんどいない。にもかかわらず、沖縄の人ほどウグヮングトゥに心血をそそぐ者はいない。やれ線香は何本にするか、ウサギムンはどうするか、日取りはどうか等々、心配事に事欠かない。 一家の拝み事をほとんど一手に引き受けている主婦の … 続きを読む

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