商売繁昌祈願

本土では、年の初めに福徳を願って七福神を巡拝する「七福神参り」という習俗がある。沖縄にはこのような習俗はないのだが、商売繁昌を祈願する伝統的な拝所がある。その代表格が「武神・財神」として民間でも信仰されてきた「関帝」を祀った「久米至聖廟」であろう。
また七福神のうち、沖縄でも古くからなじみの深かった「弁財天」を祀った「弁財天堂」も人びとが信仰を寄せてきた拝所の一つである。

ミトゥクルヌカミ(三所の神)として一般家庭で信仰されてきたとされる「福禄寿」は、那覇あたりでは「子ウェーキ、銭ウェーキ、命ウェーキ」の三つの福神とされてきたようだ。

布袋の面をかぶり、太鼓腹をつき出し、団扇をふりながら集落内を練り歩く「ミルク」(弥勒)は、庶民に親しまれてきた福神として信仰されてきた。
土帝君」は本来は「チュクイムジュクイ」(農業ー豊作)の神として信仰されてきたのだが、一部には商売繁昌の神としても信仰されている。

〔次回 1月27日|久米至聖廟〕

参考書籍:沖縄の聖地

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