サンとゲーン その2

ゲーンはそのほかに祓い用としても使用される。葬式のときに棺の上に置いたり、墓内を浄化したり、墓内に出入りするときに祓ったり、会葬者などを祓い魔をとり除いたりする。

もっともポピュラーに使用されるのは、旧暦の8月に行われる年中行事の一つ「シバサシ」であろう。屋根や屋敷の門口、軒などにゲーンをさして悪鬼や悪霊の侵入を阻止する。そのときに用いるゲーンは、ススキと聖木の一つである桑の枝を組み合わせてつくる。

マブイグミ(マブヤーグミ)の際に、遊離したマブヤーを囲い込むのもゲーンであり、夜道を歩くときに邪悪なものの祓いとしても使用される。

〔次回1月19日|シビランガ(紫微鑾賀)〕

参考書籍:沖縄の魔よけとまじない

カテゴリー: 石敢當とシーサー | タグ: |

スポンサーリンク