馬天御嶽 その1

旧佐敷町の新里集落の通称「沢川原のイービヌムイ」と呼称されている小高い森の頂部の小平場に、それぞれに石を積み回してしつらえた拝所が点在し、小さな標識が建っている。馬天御嶽である。

平場の北側より「馬天御嶽」・「伊平屋神」(ヤマトゥバンタ)・「下馬天御井戸」・「イビ御嶽」・「御天竺神」(天の神へのウトゥシ)・「上馬天御井戸」の6カ所の拝所が配されている。

もともとの馬天御嶽は、現在地よりも南方方向(桃原屋敷の西北)の馬天原にあったのだが、1959年(昭和34)のシャーロット台風襲来時の豪雨による土石流のため消失してしまい、現在地に移設された。
なお、移設前の拝所として「上バテンノ嶽」と「下バテンノ嶽」の2カ所が『琉球國由来記』に記載されている。

〔次回 11月9日|馬天御嶽 その2〕

参考書籍:沖縄の拝所 沖縄の聖地

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