沖縄ではナンカスーコーが二ヵ年にわたることを忌避(きらって避けること)する考え方が根強く、年内ですませるケースがほとんどで、シンジュウクニチを年内に切りあげておこなう。従って、シルイーフェー(白木の位牌)も本来のシンジュウクニチを待たずに本位牌にかえてしまう。
本土では、中陰法要(ナンカスーコーのこと)が三ヵ月間にわたるといけないということで、「イチナンカ」(5・7日)で打ち切ってしまう事例も多く見られるようだ。
とは言っても、近年の傾向として、ハチナンカ(初七日)にシンジュウクニチ法要を繰り上げて営む事例の方が多く、ナンカスーコーを正式な6仏事で営む方が少ないようだ。
いずれにしても、ナンカスーコーの期間は、亡き人が極楽へ行けるか、地獄に落ちるかの決定がくだされるたいせつな供養期間だとされていることに変わりはなく、可能な限り、6仏事をきちんと営む方がよいといえよう。
〔次回 12月14日|スーコーをのばすのは良い事? 悪い事?〕
シンジュウクニチ(四十九日)が年を越すときは?
参考書籍:家庭でつくる 沖縄行事料理とふるまい料理 トートーメーQ&A スーコーとトートーメー
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