普天満宮

結婚してもなかなか子宝に恵まれないときは、普天満権現内のビジュルを拝むのが習わしのようになっていたという。 ビジュルは洞くつ内の南側にあり、その前に安置されたウコールにヒジュルウコーをそなえ、供物をささげて「子授け」を祈願し、最後に夫婦でビジュルをなでるのが古くからの拝み方であったようだ。 洞くつ内に至る小さな階段を下り降りると、右手の壁面にビジュルと呼称されている石体があり、正面中央に建つ奥宮とよばれる祠の左側に「竜宮神」、右側に「火の神」が祀られている。また、宮内に普天満権現とよばれていた時 … 続きを読む

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津覇のティラ

前回同様に中城村内にあるパワースポットである。 津覇集落の畑中にあるセメントづくりの大ぶりな祠が「クヮッナシビジュル」として拝まれている「津覇のティラ」だ。 祠の中に祀られている霊石4体(割れて5体に見えるが)は「火の神」・「水の神」・「海の幸の神」・「子孫繁栄の神」だとされているが、なかの一体が「クヮッナシビジュル」だといわれている。 その昔から、子のない夫婦がクヮッナシビジュルのかたわらで一夜を過ごせば子が授かると言い伝えられている。今でも全島各地から「子授け祈願」のために訪れているようだが … 続きを読む

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安里のティラ

中城村安里集落のはずれに広がる畑地に、こんもりとした木々が茂る古屋敷を思わせるこじんまりとした森の中に、壁面をみごとな切石で積み回し、赤がわらの屋根をのせた社殿がある。子育て、子授け、子孫繁栄に霊験あらたかだとして人びとが信仰をよせている「安里のティラ」だ。 社殿内には、ウチカケと呼ばれる白衣を着せた霊石4体がビジュルとして祀られている。言い伝えによれば、権現のお告げの通り、地中から掘り出した霊石3体を朝な夕な拝んだところ病いが癒え、家が富み、子孫が繁栄したという。 全島各地から祈願に訪れる人の … 続きを読む

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渡口のティラ

いただきに宝珠を載せた堂々の石組みの祠でよく知られているのが、北中城村の渡口交差点近くの畑中に建っている「渡口のティラ」である。子安や子授け祈願のメッカとしても有名である。 神体は祠内部に安置されている四体の砂岩である。四体の砂岩は「ビジュル」とも「ボージャーブトゥチ」とも呼称されているが、子孫繁栄の神として古くから人びとに信仰されている。 結婚して2〜3年経っても子宝に恵まれない夫婦は「子授け」に、一歳未満の子をもつ親は健やかな成長を願う「子安」の祈願に全島各地から訪れるようだ。 『琉球國由来 … 続きを読む

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泡瀬のビジュル

海に浮かぶ粟石二体を持ち帰り、石の祠を建て霊石として祀ったことが「泡瀬ビジュル」の縁起だと伝えられている。以来、粟石二体を「ビジュル神」として人びとが信仰するようになったとされている。 現在でも、旧暦9月9日のビジュル参りの際には近隣所在の住民はもとより、多くの人びとが参画して豊作・豊漁、無病息災の祈願がおこなわれている。特に近年は、それに加えて子安や子授けに霊験あらたかだとして、生まれた子の健やかな成長を願う人や子宝をのぞむ夫婦などが全島各地から訪れ、祈願する姿が多く見られるようになったようだ … 続きを読む

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津堅のホートゥガーのビジュン

津堅・久高と並称されるように、神の島としてもよく知られ島内に霊地も多い。 津堅小中学校グラウンド沿いの道を直進した海岸べりに小広場があり、その一隅に海にむかって下り降りるセメントづくりの階段が設置されている。階段の途中、海にせり出した岩陰に、やや小ぶりの石づくりの祠が建っている。 祠の中には、地元の人びとが「マカー」と呼ぶ霊石をビジュン(ビジュル)として祀っている。霊石は頂部が二つに割れて、その形がまるで男女が抱き合っているかのようにも見える。 女性が霊石に抱きつけば子が授かるという言い伝えがあ … 続きを読む

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南風原のハマサチヌテラ

切石の壁面にセメントづくりの屋根をかぶせた堂々の石づくりの祠、手入れの行き届いた前庭があり、いかにも拝所といった趣きを見せてくれる。 祠は石の柱によって二つに仕切られており、向かって右側が「女シー」(イナグシー)、左側が「男シー」(イキガシー)とよばれており、それぞれに二基のウコールが安置されている。祈願するときは、はじめに女シーを拝し、ついで男シーを拝むのが古くからの習わしとなっている。 祠の中には普天間権現のクサイ(対を成すもの)とされている複数の霊石(ビジュル)が祀られている。そのためであ … 続きを読む

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シルミチュー

琉球開びゃくにまつわる神話を伝えてくれる霊場としても全島的に知られている浜比嘉島(うるま市勝連)にある「シルミチュー」は、選りすぐりのパワースポットの一つでもある。 霊場入口に建つセメント造りの鳥居をくぐり、それにつづく階段(108段)を上りつめた先がシルミチュー洞くつ前の小広場である。 洞くつ内はなお暗く、目をこらせば赤がわらを載せた小祠がかろうじて確認できる程度の明るさしかない。トビラの付いた祠の中には、やや大ぶりな壷が安置されている。毎年の年頭拝み(ニントゥウガミ)の際には、司祭者のノロが … 続きを読む

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兼久のビジュル

海の彼方から流れ着いた三個の石を霊石として祀り、霊験あらたかだとして人びとの信仰を集めているのが、地元で「メーヤールイグヮーのビジュル」と呼ばれている嘉手納町の「兼久のビジュル」である。 戦前はヤラジヌシーの南側の岩かげに小さな祠を造立して祀っていたようだが、今次大戦によって破壊されたため、現在のネーブルカデナの隣接地に移設したという。 家型のりっぱな祠の中には恩納村の仲泊海岸より求めてきた石三個を霊石として祀っている。 旧暦の9月9日には、それぞれの家族がうち揃って、重箱などをおそなえし、子ど … 続きを読む

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都屋のテラガマ

前回と同じ読谷村に子授け神のいますところとして古くから人びとが信仰をよせている「都屋のテラガマ」がある。「神います洞くつ」のことを「テラ」と呼称してきた事例がここ読谷村にも見られるわけだ。なお、地元では「都屋のトゥクブサー」の名称で親しまれている。 20mほどもあろうかと思われる洞くつは、今なお健在だが、かってのように洞くつ内に下りて祈願することは禁止されている。まわりにクサリがとり巻かれ立ち入り禁止となっている。安全上の問題があるのだろう。 小公園といった趣きのある洞くつ前の小広場は車が駐車で … 続きを読む

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