シジタダシの必要なトートーメー(位牌)は、いろいろなケ-スが考えられるが、もっとも多く見られるのが以下の3つの事例である。
(1).資格のない者がトートーメーを継承し、まつられている。
(2).優先順位をまちがえてトートーメーが継承されている。
(3).本来まつられるべき者がまつられていない。
そのほかにも多様な事例が散見されるのだが、いずれにしても「四つのルール」に違反して継承されたトートーメーは「シジタダシ」をしなければならないとされている。
まず、祖先の系譜をさかのぼる作業から始めることになるのだが、そう簡単なことではない。沖縄の場合、信頼できる系図のある家が少ない。言うまでもないことだが、にわかづくりの系図の信頼性は低い。
そのようなことから、個人的に系図をさかのぼって、その信頼性をさぐっていくのはほぼ不可能に近いといえる。
〔次回 5月11日|シジタダシ その4〕
シジタダシ その3
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