子孫の御願がよく通り、位牌にまつられた祖先の霊が慰められ、供養が十分に受けられるために「シジタダシ」がおこなわれる。
シジタダシをすることによって「フスク」(不足)は解消され、子孫の災難が取り除かれると考えられている。
「フスク」というのは、トートーメーが誤って継承されているために御願が通らず供養されないために、常に御願が足りない状態にあることをさす。そのフスクの状態であることを子孫に知らせるために災厄をもたらすというわけだ。
そのような状態にある祖先の霊に御願の回数を増やしても、供物を豪華にしても、フスクは決して解消されないし、祖先の霊からの「シラシ」(知らせ)がつづくとされている。
〔次回 10月19日|シジタダシ その7〕
シジタダシ その6
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