子育て祈願

沖縄では現在でも、多くの地域で生まれた子が無事に育つことを願い、あわせて家族の無病息災を祈るために、旧暦の9月(9日が多い)にビジュル(霊石)やティラ(テラ・拝所)にお参りする。 子育てや無病息災を主な目的としてビジュルやティラにお参りし、祈願することを「ビジュルムヌメー」あるいは「ティラムヌメー」という。 過去一年間に生まれた子を抱いて「ムヌメー」(物参り)する習俗は、中頭や島尻地方に多く見られる。現在でも、集落の人たちが参加する村落祭祀型のムヌメーをおこなう地域も多いのだが、個人的に子の健や … 続きを読む

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鏡水のミーヌシン

拝所が陸上自衛隊那覇駐屯地内にあるため、参拝するためには受付けで手続きをする必要がある。受付けで拝所の位置は確認できる。 石づくりのアーチ門と赤がわら屋根の小ぎれいな拝殿が目につく。 伝えられるところでは、難破船が打ち上げられ、乗組員が洞くつ内で見つけた泉の水を飲んで助かり、その感謝の気持ちを込めてウコールを献納し拝んだことが始まりだという。 もともとは聖観音を本尊とし、びんずるを脇侍(本尊わきにひかえる仏像)とする観音堂であったとされているが、いつの間にかそのことが忘れ去られ、ビズル(ビジュル … 続きを読む

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瀬長島のクヮッナシガマ

全島に拝所が点在する神の島、信仰の島としてよく知られていたのが瀬長島である。残念ながら今次大戦を経て、戦後は米軍の弾薬庫として使用されていたこともあって、島の地形も大きく変わってしまった。 このような事情から島にあった拝所を移転して合祀したのがアカサチモーにつくられた「瀬長拝所」である。神々とともに「子宝の神」も勧請したとされ、瀬長拝所に祈願したら子宝に恵まれたという話も伝わっている。 島入口より左回りに行くと、ほどなくして「子宝岩」と刻銘された石碑が建立されているところに至る。そこはかって、石 … 続きを読む

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真壁のティラ

三山分立時代に南山の出城として真壁按司によって築かれたと伝わる真壁グスク内にセメントづくりでやや大ぶりなお宮が建っている。お宮は戦いに敗れ自刃した按司の無念の思いを鎮めるために建立されたとする縁起を伝える「真壁神宮寺」である。 旧暦の9月9日の「ティラムヌメー」には、島尻地方から多くの参拝者が訪れている。「ムヌメー」とは拝所をお参りすることで「物参り」と表記する。その昔から霊験あらたかだとして人びとが信仰を寄せているが、ティラムヌメーの際の子育て祈願はもとより、拝めば子宝に恵まれる霊地と祈願者が … 続きを読む

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真栄平のティラ

真栄平集落の背後の小高い森の中に「めへだいらむらの御嶽」と記された小石碑の立つ拝所がある。 古くは「メーディーラヌティラ」と呼称されていたようだが、こうした古名を知っている人も少なくなったようだ。 赤がわらをのせた殿には三段の祭壇が設けられており、その最上段に四体の霊石がまつられている。四体の霊石は「ビジュン」とよばれ、そのうちの一体に子を授ける霊力が宿っているとされ、地元はもとより島尻や中部あたりからも「子授け祈願」に訪れる人の姿が見られる。古くから「ヤシネーウヤ」としての信仰も集めているよう … 続きを読む

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ヤハラヅカサ・潮花ツカサ

沖縄でも有数のパワースポットとして知られる百名の浜川原海岸に所在する。琉球の祖霊神・アマミキョが東海楽土(ニライ・カナイ)の大東島(ウフアガリジマ)からやってきて、第一歩をしるしたのが「ヤハラヅカサ」である。そして海の彼方のニライ・カナイへ向かって「お通し」(遥拝)するところが「潮花ヅカサ」である。 ヤハラヅカサはリーフ近い海上に石碑が建ち、潮が満ちれば海中に没し、干けば姿をあらわす。 潮花ツカサは海岸沿いの大岩上のガジュマルの根元にウコール一基が安置されている。 いずれも、かっては国王や聞得大 … 続きを読む

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稲福のティラ

さとうきび畑を分けるように稲福ティラへの参道がある。参道とはいえ畦道然としており、よく気をつけないと見逃してしまう。 壁面を大き目の切石で固め、セメントづくりの屋根を家型にのせた堂々とした祠である。祠の中には、中央に首の欠けた石彫りの仏像が安置され、左右に複数の霊石が祀られている。 その昔、大里間切の地頭代がイナフク原を通るたびにつまづいたのでそこを掘ってみたら石仏や霊石が出てきた。そこでティラをつくって祀ったのが縁起として伝えられている。 仏像の左隣りに祀られている霊石がビジュン(ビジュル)で … 続きを読む

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久手堅のビジュルガマ

航空自衛隊の「第18高射隊運用地区」(南城市知念久手堅)の中に、古くから子安(子育て・安産)や子授けに霊験あらたかだとされている「ビジュルガマ」がある。 六畳敷ほどの洞くつ内に複数の霊石(石旬)がビジュルとして祀られている。かっては集落の拝所の一つであり、祭祀場にもなっていて、子育て祈願に集落民もこぞって参加していたという。また、子宝に恵まれることを願って近隣からも「子授け祈願」に訪れていたという。 現在は、集落による祭祀も途絶えてしまったようだが、個人的な参拝者は今なおいるという。 自衛隊の基 … 続きを読む

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与那原の三津武嶽

旧暦の9月9日の「クガニ御願」の際に赤ウブクをおそなえし、三歳未満の子どもたちの健やかな成長を願い、集落で祈願が行われているのが「三津武嶽」である。 現在でも「子宝の神」として尊拝されており、子授けを願う人びとが全島各地からやってきて御願をするという。 伝承によれば、近隣に所在する御殿山(東御廻りの拝所の一つ)で一生を終えた聞得大君が没後に葬られたのが三津武嶽だという。 嶽内にはいくつかの拝所が点在しているが、「子宝の神」として尊拝されているのは、聞得大君が葬られたとされる「墓所」である。 なお … 続きを読む

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嘉数のテラガマ

前回の普天満宮とかかわりがあるとされているのが宜野湾市嘉数にある「嘉数のテラガマ」である。やや奥行きのある洞くつ内に霊石1体がビジュルとして祀られ、王府時代に製作されたと推定されているウコール2基が安置されている。 ウコールはいずれも200年前に製作された特徴をそなえているとされており、その当時から人びとが信仰をよせていたことが分かる。 子授けや子育て、旅御願のほかに、地域住民による豊作祈願もいとなまれているようだ。明確に普天満宮とクサイ(対)の関係にあるとはいえないが、ここを拝む人はほとんどが … 続きを読む

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